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【2022年最新版】M&Aが学べるおすすめの本・必読27選

M&Aを学ぶ方法として、すぐ始められておすすめなのが「本で学ぶ方法」です。
近年、M&Aが活発になっているため、書店でも多くのM&A関連の書籍が置いてあります。
しかしいざ読もうとなると、初心者向けから本格的な専門書・実務書まで、その種類は多岐に渡り、どれを読むべきなのか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。

本記事では、星の数ほどある膨大な書籍の中からM&Aが学べる最適なおすすめ本を厳選。その理由も一緒に徹底解説します。
まずは初心者の方に読んでいただきたい本から、ステップや用途に合わせたものをジャンル分けして紹介いたします。
当サイトのM&Aアドバイザーによるコメントも添えておりますので、実践的な知識の獲得にぜひ役立ててください。

Contents

書籍でM&Aについて学ぶ意義

【2022年最新版】おすすめのM&Aが学べる本・27選

書籍でM&Aについて学ぶ意義を確認しておくと、本の読み方や読むときの意識も変わるものです。まずは、書籍で学ぶ意義を説明します。

1.成功のための基礎知識を得られる

M&Aは成立させることが目的ではなく、「成功させる」必要があります。

しかし、M&Aは実施すれば必ずしも成功するわけではないのが実情です。
思った効果が得られず、失敗という結果になってしまう会社も多い傾向にあります。
M&Aを成功させるのは、決して簡単ではありません。

そこで必要なのが、M&Aの基礎知識です。
本にはM&Aの秘訣や実際の事例が載っているものが多くありますので、成功のための基礎知識や留意点を知ることができます。
本を読むことで、自社のM&Aを成功に近づける可能性が飛躍的に高まるでしょう。

2.M&Aの流れを掴むことができる

書籍を一読してM&Aの全体像を掴むことができるのも、本でM&Aを学ぶ意義のひとつです。

M&Aの概要や仕組みを解説している本であれば、あらかじめ一連の流れを把握することが可能です。段階ごとに何をするべきかわかり、スムーズにM&Aを進めることができるでしょう。
流れが事例になって載っている本を、自社のケースに当てはめて読むことも可能です。

M&Aではさまざまな専門用語がでてきますが、流れを掴むのと同時に用語も確認すると、スムーズに覚えられますのでおすすめです。

3.さまざまなM&Aスキームを知ることができる

M&Aというと、株式譲渡に代表される株式の取引をイメージしがちですが、合併や事業譲渡など、実は多くの手法があり、スキームごとにメリットやデメリット、手続きに違いがあります。

自社にとって一番効果の高いスキームを選んでいく必要がありますが、適したスキームは会社によってさまざまです。
スキームが1冊にまとめられている書籍もあり、本は自社に適したスキームを知るうえで有用です。

M&Aのセミナーでも、スキームを学ぶことは可能ですが、特定のスキームを解説することがほとんどです。その場合、いくつもセミナーを受けなければいけません。
本であれば、すべてのスキームを一冊で網羅的かつ効率的に学ぶことができます。

4.失敗しないためのポイントを学べる

M&Aでは失敗も多く、失敗にはさまざまな原因が考えられます。

例えば、相手側の調査を行うデューデリジェンスが不足していたことや、経営統合後の統合プロセスを指すPMIがスムーズに行えなかったことなどがあげられます。

本では、デューデリデンス不足やPMIの非効率化など、起こり得る失敗を防ぐポイントが理論的に学ぶことができるようになっています。
失敗の事例が載っている本では、あらかじめ自社の注意ポイントを把握しておくことも可能になります。


昨今、M&Aを活用する事業者様はかなり増えてきました。
ここで抑えておきたい事実として、実際にM&Aを成立させた件数に目が行きがちですが、水面下でM&Aの検討を行ったという事業者はもっとたくさんいるということです。
その中には、M&Aを行わずに事業の方向性が落ち着いた事業者様も数多くありますし、過去の事例や経験、経営状態に合わせて最善のスキームを用いた事業者様もたくさんいらっしゃいます。
M&Aを成立することが目的ではなく、自社がどうしていくべきかという本質を見極める判断材料として、書籍を手に取ると良いかと思います。

M&A初心者向けならこの本

M&A初心者にとって、専門用語が多く予備知識が必要な本は、読み進めること自体が難しくなります。
図やイラストを使った、わかりやすい本を選ぶようにしましょう。

初心者には、以下の本がおすすめです。

大山敬義「まんがでわかるオーナー社長のM&A」

大山敬義「まんがでわかるオーナー社長のM&A」

事例を漫画のストーリーにしていますので、抵抗なく読むことができます。
後継者問題や事業承継、相続など、中小企業の経営者が抱えやすい悩みにも触れていますし、悩みの解決方法まで漫画で紹介されています。

わかりやすいだけでなく、基礎知識もしっかり身に付きますので、最初の一冊としておすすめです。
漫画形式なことから文字も少ないため、気軽に手に取れ、短い時間で読了できることも本書をおすすめする理由のひとつです。

桂木麻也「図解でわかるM&A入門」

桂木麻也「図解でわかるM&A入門」

M&Aの検討から成立後の経営統合まで、シーンごとに分かれて解説されているのが本書です。
基礎知識を図解で解説していることから、M&A全体の流れがイメージできます。

項目ごとに必ず図解がありますので、ポイントをしっかり押さえることが可能で、M&Aの歴史まで触れていることも特徴です。
検討の段階から書かれていることから、これからM&Aの検討をはじめる場合に、必携とも言える特におすすめの一冊です。

日経ムック「M&A入門 2022年版」

日経ムック「M&A入門 2022年版」

M&Aの代表的な入門書のひとつです。

後継者問題などの悩みをM&Aで解決する方法から、M&Aによる新規事業の参入まで、幅広く書かれています。
また、専門家による相手企業の選び方も解説されていますので、買い手側・売り手側双方の視点からも参考になるでしょう。

さらに新型コロナウイルスの対応や、デジタル化の事例など、最新のM&Aの動きも書かれています。
初心者はもちろん、これからM&Aに携わる担当者や経営者も、読んでおくことをおすすめします。

篠田康人「Q&Aでよくわかる 中小企業のためのM&Aの教科書」

篠田康人「Q&Aでよくわかる 中小企業のためのM&Aの教科書」

やはり入門書のひとつとしておすすめの本です。

M&Aには法律や財務などさまざまな知識が必要ですが、知識がQ&Aで記載されていて、理解しやすくなっています。
「会社が小さくてもM&Aは可能か」「身売りとの違いはなにか」といった、M&Aで良くある疑問も説明しているので、読んでおくと安心です。

M&Aを使った新規参入についてくわしく書かれていることもポイントです。


これはM&Aに限らない話ですが、物事の理解は自身が説明できるようになる、所謂アウトプットができるようになって定着したといえます。インプットの際に読むのが辛ければ難しいでしょう。漫画式、図解、などイメージ中心の書籍は初めて手に取る書籍としてお勧めです。

売り手側が読むべき本

次に、売り手側が知っておきたい知識を得られる、おすすめの本を紹介します。

岡本行生「小さな会社のM&A あなたの会社は高く売れます」

岡本行生「小さな会社のM&A あなたの会社は高く売れます」

まさに小さな会社がM&Aを行うときに読むべき本と言えます。

小さすぎる会社がM&Aを検討した場合、買い手が現れるか不安になるものですが、本書では、売上がない場合や小さな会社でも、買い手が現れた事例が書かれています。
自社の強みを分析しながら、安く買い叩かれずに済むポイント、大手企業から最も良い条件を引き出す方法を知ることが可能です。

中村悟「M&Aで創業の志をつなぐ 日本の中小企業オーナーが読む本」

中村悟「M&Aで創業の志をつなぐ 日本の中小企業オーナーが読む本」

事例が多く書かれている本で、自社に当てはめて読むことができるガイド本と言える存在です。
著者が、中堅・中小企業を対象としたM&A仲介会社の代表であることから、実際の事例をリアルに描くことに成功しています。

M&Aによる事業承継を選んだ、10人の中小企業の経営者の事例が記載されています。
どの会社の経営者も、会社への想いがあるわけですが、その売り手側の心情が前面に手でいるので感情移入して読めます。とくに大手企業に譲渡・承継を考える中小企業経営者におすすめします。

宮﨑淳平「会社売却とバイアウト実務のすべて」

宮﨑淳平「会社売却とバイアウト実務のすべて」

「自社をより高く売りたい」と考えたときに読むべき本です。

事業計画書や売却価格の算定についてくわしく書かれていることから、自社を高く売る方法を学べます。
また、M&Aの注意点やデューデリジェンスについても書かれていますので、失敗しないポイントを押さえることが可能です。

買い手側がどのように会社の価値を判断するかなど、売り手側として気になる「評価のポイント」が、しっかり書かれている点もおすすめの理由です。

江野澤哲也「損をしない会社売却の教科書~中小企業のためのM&A戦略~」

江野澤哲也「損をしない会社売却の教科書~中小企業のためのM&A戦略~」

会社を買い叩かれないためのポイントやノウハウを徹底的に解説しています。

M&Aのプロセスに沿って解説していますので、売却のときの具体的なイメージを掴むこともできます。
また、シナジー効果を生み出すポイントなど、売却による効果が最も高くなる方法を知ることも可能です。
「大切な会社のために読んでおきたい本」と言えるでしょう。

M&A仲介会社についても知ることができます。仲介会社を探している場合もおすすめです。


売り手側は「事業を売ろうかな」と考えたその時から既に、自社のM&Aは始まっていると考えるべきです。もちろん今すぐ売却するわけではありません。
より希望に合った状態で売れるようにできることから準備していくことがコツです。ただ、気持ちが焦るあまり「高く売る」ことが目的となってしまっては思わぬ落とし穴に気づかなかったりする原因となります。
遠回りのようですが、事業全体を見える化し、気持ちとしてはいつでも事業を売却できる状態にすることが高く売りやすくなると言えるでしょう。

買い手側が読むべき本

買い手側が読むべき本として、以下のものをおすすめします。

大原達朗 他「この一冊でわかる!M&A実務のプロセスとポイント」

大原達朗 他「この一冊でわかる!M&A実務のプロセスとポイント」

企業のM&A業務の担当者のための本で、これからM&Aに携わる人におすすめです。

M&Aの担当者には、法務や財務、税務の知識が必要ですが、それらがすべて書かれたM&A実務の、マニュアル的な位置づけと言えるでしょう。
担当者の業務の流れをあらかじめ把握できることもポイントです。

M&Aで起こりやすい問題についても書かれており、M&Aをはじめて任される担当者は読んでおくことをおすすめします。

木俣貴光「企業買収の実務プロセス(第3版)」

木俣貴光「 企業買収の実務プロセス(第3版) 」

検討から経営統合までM&A担当者の一連の流れが書かれています。

段階ごとの特徴が整理されていて、プロセスごとに、何をするべきか知ることができます。
さきに紹介した、「この一冊でわかる!M&A実務プロセスとポイント」と同様、マニュアル的な側面を持つ本になっています。

中央経済社「高値づかみをしないM&A-成功するプライジングの秘訣」

中央経済社「高値づかみをしないM&A-成功するプライジングの秘訣」

M&Aで、買い手側にとって最も重要な意思決定が値決め(プライジング)ですが、高値づかみによる失敗が多いのが実情です。

本書を読むことで、高値づかみをせずに済むポイントが押さえられます。値決めに関わる実務担当者であれば、ぜひ読んでおきたいところです。

また、支払える上限の算出ノウハウも、M&Aのプロが解説していますので、ここも大変参考になるでしょう。

日本M&Aセンター法務室「買い手の視点からみた中小企業M&AマニュアルQ&A(第2版)」

日本M&Aセンター法務室「買い手の視点からみた中小企業M&AマニュアルQ&A(第2版)」

中小企業向けの内容に特化したM&Aの本と言えます。

中小企業のM&Aでは、体制が整っていないことや、株主名簿など必要な書類がそろっていないなど、想定外のリスクがあります。
想定外のリスクを持つ中小企業のM&Aについて、買い手側の視点から、トラブルの対応方法を解説しています。

M&Aの本は、比較的大企業向けのものが多くなりますので、中小企業に特化している点で貴重な存在と言えます。


最初にも述べましたが、昨今は大企業だけではなく中小零細個人間でのM&Aも行われるようになりました。特に買い手側の意思が後継者として引き継ぐ形から、自社事業の拡大、他業種とのシナジーを見越しての買収など、成長型のM&A手法をとるケースも増えています。
不慣れな上、大掛かりなスケジュール感から確認資料の失念は起きやすいので、あらかじめ進め方をイメージできるようにするのは役立つでしょう。

デューデリジェンス(ビジネス・財務・法務)に関する本

リスクを避けるためにも、相手会社の企業価値評価を行うデューデリジェンスの知識を持っておくことは非常に重要です。デューデリジェンスに関する本を紹介します。

PwCアドバイザリー合同会社「M&Aを成功に導くビジネスデューデリジェンスの実務(第4版)」

PwCアドバイザリー合同会社「M&Aを成功に導くビジネスデューデリジェンスの実務(第4版)」

相手会社の価値を把握するためのビジネスデューデリジェンスの具体的な流れを、7つのステップにわけて解説しています。

ビジネスデューデリジェンスのチャート集も入っていて、便利な一冊。ベンチャー企業へのデューデリジェンスや、業種別のデューデリジェンスのポイントも押さえることができます。

M&A関連の英語用語集も収録されていることから、海外の会社を相手とするクロスボーダーM&Aにも対応可能です。

プライスウォーターハウスクーパース株式会社「M&Aを成功に導く財務デューデリジェンスの実務<第4版>」

プライスウォーターハウスクーパース株式会社「M&Aを成功に導く財務デューデリジェンスの実務<第4版>」

予想外のリスクを抱えないためにも、財務デューデリジェンスはとくに重要です。

本書は、経験をもとにした財務デューデリジェンスの注意点やさまざまな情報がくわしく書かれていますので、しっかりと読んでおきたい一冊です。
グローバル案件についても書かれている、バイブル的な存在です。

長島・大野・常松法律事務所「M&Aを成功に導く法務デューデリジェンスの実務(第3版)」

長島・大野・常松法律事務所「M&Aを成功に導く法務デューデリジェンスの実務(第3版)」

法務デューデリジェンスの実務が書かれていて、「いま」「何をするべきか」がしっかりと把握できます。
知的財産法や労働法関連の改正もしっかりと反映されているため、読んでおくと安心です。

現在審議されている、会社法改正案についても盛り込まれた一冊です。

マーサージャパン「M&Aを成功に導く人事デューデリジェンスの実務(第3版)」

マーサージャパン「M&Aを成功に導く人事デューデリジェンスの実務(第3版)」

第2版から全面改訂された本書は、マーサージャパンの書籍ならではのわかりやすさがおすすめの理由です。
人事デューデリジェンスの準備や進め方が、具体的に書かれています。

また、M&A成立後の必要事項や注意点も解説されており、付属のチェックシートで確認できるのも便利です。


デューデリジェンスを適材適所で行うことで、可能な限りM&A成立後のリスクを最小限に抑えることができます。財務、法務デューデリジェンスのような文章や数値ではなく見えづらい部分も多い人事デューデリジェンスはどのようなリスクがあるのかを念頭に入れることがコツです。
もちろんM&Aは案件ごとにケースバイケースではありますが、押さえておきたい要所を知っておきましょう。

買収後のPMIに関する本

M&Aの結果がPMIに左右されることは少なくありません。M&Aでは、PMIの知識を身に付けておく必要があります。

PMIに関する本として、以下の本がおすすめです。

菊池庸介「企業買収後の統合プロセス」

菊池庸介「企業買収後の統合プロセス」

PMIの本は抽象度が高いものが多くなりますが、本書は具体的に書かれていることから、実務のうえで役立つ内容になっています。

「経営方針」「業務内容」「意識改革」の3つのPMI のプロセスが、実際のM&A経験をもとに解説されています。
幅広いテーマを図表で説明していますので、PMIの全体イメージも掴みやすくなっています。

ウイリス・タワーズワトソン 他「M&Aシナジーを実現するPMI」

ウイリス・タワーズワトソン 他「M&Aシナジーを実現するPMI」

統合による相乗効果を指す、シナジー効果を狙ったM&Aを行う会社も多いでしょう。
PMIが的確に行わなければ、狙ったシナジー効果は得られませんので、知識を身に付けておく必要があります。

本書では、シナジー効果を得て事業を拡大させるためのPMIの取り組み方について、おもに実務面を解説しています。

また、統合によって従業員の反発や退職がおこると、シナジー効果を得るのが難しくなる傾向にありますが、本書はそういった人事面も濃く書かれているためおすすめです。
誰に対して何をするべきか、詳細を知ることができます。

松江英夫「ポストM&A成功戦略」

松江英夫「ポストM&A成功戦略」

M&Aは成立を目的とするのではなく、成功させることが重要だとあらためて認識できるのが本書です。

経営統合後の企業価値を高める成功戦略が、くわしく解説されています。M&Aの結果を「成功」させるために読んでおきたい一冊と言えるでしょう。
M&A担当者や経営陣など、さまざまな立場がストーリー性を持って書かれています。

読みやすく自身の立場に置き換えることも可能で、実際の企業事例も多く、参考になります。

人見健「M&A失敗の本質」

人見健「M&A失敗の本質」

本書では、多くのPMI失敗の事例やM&Aの裏側を紹介しながら、失敗の本質を解説しています。
「なぜ失敗が起こるのか」「どうすれば失敗しないか」がしっかり押さえられ、本書を読むことで、PMI失敗のリスクを減らすことができます。

「M&Aの失敗は社内にあり」という言葉に説得力があり、あらためて自社と向き合って、失敗の原因をもっていないかチェックすることができるでしょう。


会社譲渡のM&Aを進めていき、資料やトップ同士の意向などうまく着地するかと思いきや、いざ蓋を開けてみると従業員さんが環境変化や不安のストレスを感じてしまいそのまま退職してしまう…そんなケースもあります。
シナジー効果を見越すのであれば、M&Aをした意義が薄まるのでそのまま話を見送るということもあります。事業のほとんどは中で働く従業員が動かしています。生きた意思を持っているのを忘れずに事業の成功となるようなM&Aが成立できると良いでしょう。

事業承継に関する本

事業承継を検討する経営者向けには、以下の本がおすすめです。

みんなの事業承継研究会「事業承継のツボとコツがゼッタイにわかる本」

みんなの事業承継研究会「事業承継のツボとコツがゼッタイにわかる本」

事業承継の際に問題になる法務や財務についても丁寧に解説されていて、承継についてわかりやすく知ることができます。

Q&A形式の本ですので、必要な段階に応じて必要な箇所を掴み取っていくように読むと良いでしょう。
専門用語ばかりの難しい本でもなく、簡単に書かれすぎているわけでもなく、実際のM&Aによる事業承継において、実践的に「使える本」と言えます。

中野幸一「うさ子と学ぶ事業承継の基本」

中野幸一「うさ子と学ぶ事業承継の基本」

M&Aによる事業承継の具体的な方法がわかりやすく書かれています。
イラストを使っているため、理解しやすいのがポイントです。

複雑な事例も幅広く書かれていることが特徴で、自社に必要な部分を選び取ることも可能です。

小林伸豪「親の会社を継いだ跡取りさんのお悩み解決読本」

小林伸豪「親の会社を継いだ跡取りさんのお悩み解決読本」

実家の老舗料亭を、結婚式場まで発展させた事業承継コンサルタントの本です。

中小企業の事業承継のノウハウが、わかりやすく書かれています。
「経営者の立場では何をするべきか」がしっかり押さえられるため、経営者にとくにおすすめの一冊です。

BNC「失敗しない廃業・事業承継のしかた事典」

BNC「失敗しない廃業・事業承継のしかた事典」

専門用語が少ないだけでなく、図表を使って事業承継をくわしく解説している、わかりやすい本です。
必要な手続きについても確認しておくことができ、余裕をもった事業承継が可能になります。

後継者がいないことや、不況を理由に廃業する場合の上手な会社のたたみ方まで書かれているため、幅広い視野で会社の将来を考えることができるでしょう。


事業承継の成功した要因は案件ごとで様々ですが、上手く話しが進まず、頓挫する原因は経営者と引継ぎの間に起こる、事業に対する認識の不一致だと言えます。
当てはまる要素や傾向などから自社に近い案件を探す感覚で、事例が多く乗っている書籍から学ぶことは有効でしょう。

ちょっと変化球・M&Aに関する本ならこれ

本を探す際の選択肢のひとつとして、最後に少し変わった切り口の本に注目してみましょう。ぜひこれらも読んで、楽しみながらM&Aを学んでください。

[小説]木俣貴光「企業買収~海外事業拡大を目指した会社の660日~」

[小説]木俣貴光「企業買収~海外事業拡大を目指した会社の660日~」

本格的な企業買収小説です。
大手食品メーカーが水産物商社を買収するまでの、検討からクロージングまでの流れを厳密に再現しています。

小説形式ですので、予備知識がなくてもわかりやすく感情移入して読めます。
ストーリーに応じてM&Aの実務のポイントも解説されていて、知識もしっかり入れることができます。

[ノンフィクション]服部暢達「ゴールドマン・サックスM&A戦記」

[ノンフィクション]服部暢達「ゴールドマン・サックスM&A戦記」

M&Aをリードしてきたゴールドマン・サックスのアドバイザーが、これまで携わったM&A案件を書いたノンフィクションです。

M&Aがイメージしやすくなるため、おすすめの本です。
臨場感が伝わってきますし、専門書に苦手意識がある場合でも、楽しく読み進めることができるでしょう。

[歴史]北見昌朗「武田家滅亡に学ぶ事業承継」

[歴史]北見昌朗「武田家滅亡に学ぶ事業承継」

本書では「武田家滅亡の要因は後継者の引継ぎにあった」と説き、その理由まで説得力をもって書かれています。

戦国時代の武将から中小企業経営のヒントをもらう、という意外性も面白さのひとつでしょう。
事業承継の問題というと、まず継ぐ側をイメージしがちですが、「継がせるほうに問題がある」という本書の着眼点から、事業承継の本質を学ぶことができます。


個人的お勧めは『武田家滅亡に学ぶ事業承継』です。成功事例も勿論参考になりますが、参考にしてもうまくその通りに進むことは滅多にありません。
M&Aに限らず「失敗」の話を元に書かれた書籍はリアリティがあり、自身が陥りかけている状況がその失敗原因となるのであれば、今からでも何か解決方法が見つかるかもしれません。
特に、戦国武将など歴史上の人物だからこそ現代にも通ずる人間らしさもあり、読書が苦手な方でも読みやすいと思います。

まとめ~M&Aのご相談はM&A Stationにおまかせ~

【2022年最新版】おすすめのM&Aが学べる本・27選

以上、M&Aでおすすめの本を紹介してきました。
ぜひ読んで、M&Aを学んでみてください。しかし、本だけだと不安もありますし、専門的な知識を得るには本だけでは足りない部分も出てくるでしょう。

そのため、そのような場合に対応する次のステップとして、それぞれの専門分野に精通した専門家への相談をおすすめします。
M&A Stationなら、すでに専門的な知識をもったアドバイザーが、相談からデューデリジェンス、合併後のPMIまでトータルでサポートします。
資金調達も、国の認定する「認定支援機関」である「税理士法人Bricks&UK」がお手伝い可能です。

ぜひ一度お問い合わせください。LINEからでも気軽に無料相談を承っております。

アドバイザーの西井

この記事の監修M&Aアドバイザー 西井 康輔

税理士法人Bricks&UKにて、会社設立や創業融資などスタートアップの支援を数多く担当。
M&A Stationでは総合的なM&Aのサポートに従事。
業種を問わず幅広くM&A戦略の策定、事業承継についてアドバイスを行っている。

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